★【開催報告】支援法いわきフォーラム&対話企画

<開催報告>

支援法市民会議、いわき未来会議の共催で『支援法いわきフォーラム』と『対話企画』を実施しました。

当日は80名近くのいわきや福島県内、そして県外からの市民の方々、いわき市議の方々、いわきのメディアの方々にお集まり頂きました。

いわきフォーラム当日プログラム・配布資料(一部)
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開催案内(フォーラム)
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【原発事故子ども・被災者支援法 いわきフォーラム

~支援法を動かすために、いま、ともにできること~】

日時:9月20日(金) 13:00~15:00

場所:いわき市文化センター1F大講義室

 

■開会挨拶 菅波香織弁護士(いわき未来会議)

 

■支援法の現状と課題(福島の子どもたちを守る法律家ネットワーク 大城聡弁護士)

支援法概要について

・支援法は,国が責任を持って,被災者を守り支えるという法律

・被ばくを避ける権利を実質的に認めたところがポイント

・地域に残る権利,避難をする権利,帰還する権利を認め,それぞれの選択を尊重

基本方針案について

・やっと基本方針案がでたが,問題が多い。

・支援対象地域の決め方に問題。具体的な数値が基本方針案には入っていない。

・支援法は骨抜きにされ,死にかけている。

・時間がかかっても,きちんと意味のあるものにしていかなくてはならない。

 

■時効問題(福島県弁護士会 越前谷元紀弁護士)

・請求根拠は民法709条,原子力賠償責任法のどちらかであり,両者とも時効は3年。

・「損害及び加害者を知ったとき」のうち,「損害を知った」とは?

⇒ほとんど裁判も行われていないので,裁判所もどこまでというのは示していない。

・時効を中断させるには,3月までに裁判を提起しなければ。

※東電は,3月の後も個別に対応すると言っているが,信用はできず,時効主張してくることも考えられる。

・原子力紛争審査会の解決センターに審査申立てをした場合に限って,和解が成立しなかった場合でもその後1か月以内に訴訟を提起をした場合には時効の中断は認められる,という法律があるが,これは直接請求の場合には適用されないし,損害を自覚していない人も多いため,根本的な解決になっていない。

⇒時効の撤廃を訴え,色んなところで声をあげてほしい。そうはいっても時効になってしまうリスクはあるため,賠償の請求を考えている人は少しでもはやく行動を起こしてほしい。

 

■健康問題(国際環境NGO FoE Japan理事 満田夏花)

・予防原則にたった健康管理体制を!

・地理的範囲の拡大(県民健康管理調査は福島県外にも)

・検査内容の強化(色んな病気に焦点をあてる)

・情報公開ルールの確立(公開・非公開)

・13条「医療費の減免」に関する規定が基本方針案にない。

・復興庁の基本方針案を見る前に,もともとの条文をみてほしい。

・線量を定めると,分断を生み出してしまうから数値を出さなかったと復興庁は言っているが,復興庁の今回の線引きこそが,分断を生み出しているのでは?

 

■医療と検診についての補足(支援法市民会議代表世話人 中手聖一)

・今の県民健康管理調査では,自分や子どもの命は守れない。本当に支援の必要な子どもたちの命を救いたいなら,被ばく手帳など新たな枠組みを作るべき。

・避難している側からすれば,線量の高い福島に戻って検査を受けるという選択はない。しかし,避難先で受ける場合に,福島県立医大は情報を提供してくれない,半年も待たなければいけないなどの状況が生じた。わが子を守ろうとしたときにはこの枠組みではだめ。万が一のときに手遅れになると思った。

・住民票を避難先に移しているので,医療費の減免は受けられない。福島で同じように被ばくしているのに,おかしい。

・有識者会議が作られたとしても,医療の関係者ばかりで,当事者が入らなければ意味がない。放射能の影響が解明されていない以上,必要なのは,当事者の不安について考えること。

 

■住宅問題(東日本大震災市民支援ネットワーク・札幌むすびば 宍戸隆子)

・先に避難した人たちは,家賃が1年無料だった。新たに避難した人は,家賃が発生する。新たに避難した人たちはどう思うのだろう。

・まとまった支援と,移住に関する支援が必要になってくる。

 

■いわきの現状

(1)いわきで活動している方(藤城光さん)

・震災前からいわきに居住しており,震災後もいわき市で,ボランティアをしたり,震災の声の聞き取りなどをとって,残すという活動をしている。

・東京の人たちにも情報を伝わっていないし,一人ひとりの声に耳を傾けて,違っていてもお互い理解できるんだ,助けになるようなものを作りたい。

・放射能の問題は,後にならないとわからないので,今の声を残しておくことで,後から振り返れるので,それは自分たち自身を守るためにも必要。

・状況や心境の変化の移り変わりは早く,数日でかわってしまうこともある。

・風化も進んでいるし,今ある要望も数年後にはかわっているのではないか。

・放射能の影響は広範囲な問題なので,地域ごとじゃなくて,もっと広げていくことが必要である。

・子どもを作ろうと思っていたが,事故後悩んでしまい,今にいたる。ここで生きること,子どもを産むこと,育てること,への何かしら覚悟がいると感じている。

 

(2)いわき在住お母さん(匿名)

・いわきに来れてよかったと思っている。毎日いわきで大切なものが増えている。子どもはいわきで生まれており,子どもにとっては故郷。

・自分よりひどい状況の人のことを思って,頑張ってくれている人がたくさんいる。

・去年よりも,子どもの小学校のプールのセシウムが増えていた。減るのではなく,増えていることに非常にショックだった。何ミリシーベルトだからいい,とかじゃない。少しでも減らしたい。

・草むしりボランティアを自ら行っており,放射線対策を学校にも求め続けている。少しずつ他の小学校でも,みんなお母さんたちが行動をし始めている,それがうれしい。

 

(3)富岡町からいわきに避難中の方(藤田大さん)

・なかなか住む場所が見つからない,いわきの人たちに迷惑をかけてしまっていて申し訳ない。でも,自分たちも好きでいわきに来たわけではない。

・帰還政策は進んでいる。しかし,帰りたいけどあの状況じゃ帰れないでしょ,というのが感想。

929日(ふくしま会議2013。→12:30いわき駅出発。バス。),106日に,富岡町を案内するイベントがある。総理とかは全然実際のところをみていない。議員とか影響力のある人にもみてほしい。

 

(4)いわきから広島へ自主避難の方(三浦綾さん)

・西日本で,震災に対しての関心が希薄。

・広島のボランティアさんたちは,被災地にばかり目がいっていて,広島の避難者にはなかなかむいていない。

・避難は,ただ,放射能が怖いからということだけが理由ではない。精神的に参っちゃってという人もいるということを知っていて欲しい。

・コミュニティの場が必要。被災地が向き合っている困難な状況についての報告は一切入ってこなかったりする。知らなくて後悔することのないように,情報提供をしていきたい。

 

■閉会挨拶 中手聖一(支援法市民会議)

 

 

 

【対話企画 しえんほう市民会議×いわき未来会議】

日時:9月20日(金) 15:00~18:00

場所:いわき市文化センター1F大講義室

ファシリテーター:林加代子さん、百野あけみさん

開催案内(対話企画)
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4人ずつのグループになり,二人ずつで対話をして,今の状況や事故後の変化などについてお互いに知りあいます。グループを何度か変え,いろいろな人と今のこと,未来のこと,過去のことについて話しました。

最後に,それぞれ自分が今後したい生活を実現するために,どんなことがあればよいかを紙に書き,その内容が似ている仲間を見付けました。そして,具体的にどんな施策が可能かを考え,グループごとに発表しました。以下は,そこで出た案です。

 

◆ゆるい場所が必要グループ(以下,グループのテーマのみ記載)

・大人の保養休暇制度

・お語り列車,語りバス,保養船  (夢と希望をのせて走る)

・ルールは一つ。違いを認める

・大規模自然いっぱい保養センター語り場付き

 

◆こどもの問題

・子どもたちに保養を

・乳幼児などの保養確保のため,親にも保養休暇

・自然いっぱい 林間学校,移動教室

 

◆いろいろ

・医療健康支援

・医療費減免(こども,おとな)滞在者 制度化する

・除染 効果の高いところ 透明な情報

・浜通り市民活動サポートセンターを作りたい

 

◆自由に使える資金がほしい

・昔からの伝統・文化を伝える料理を復活させる

・資金が手当てできる

 

◆選択の自由 多様な生き方

・平等で納得がいく線引き

・心のケア

・学びの支援

・作業員の人たちへの支援

 

◆気持ちをわかちあう

・ロジスティシャン(情報を流す人)を育成する仕組みをつくる

 

◆思いやりのある つながり

・人と人とが出会ってつながる

・対話の場が必要

・出会いで元気になる

 

◆避難・移住の権利

・避難していいんです!と国に言わせたい

・避難できるような支援

・避難の情報を一元化する⇒広告(紙,ネット・・・),自治体が支援メニューを作る,オープンにする。